部門

放射線科

放射線科では、尾張北部医療圏の急性期医療を担う当院の画像検査を支えるために、高性能なCT装置をはじめさまざまな放射線機器やMRI装置、超音波診断装置を整備し、スタッフの医療スキル向上に日々取り組んでいます。新たに3T-MRI装置、PET-CT装置を導入し、機能の充実を図ると共に、放射線治療装置、ガンマナイフの最新機器への更新で、がん診療においても更に充実した医療機器環境が整っています。スタッフ一人ひとりが恕の心で患者さんに寄り添い、安全・安心な放射線検査、放射線治療をタイムリーに実施することで地域医療に貢献したいと考えています。

スタッフ構成(2019.4現在)

医師常勤4名
診療放射線技師常勤40名、非常勤4名

2018年度実績

一般撮影87,105件
CT検査39,122件
MRI検査15,286件
RI検査1,589件

一般撮影部門

一般撮影室は胸部・腹部、骨一般、歯科領域など撮影部位別に5室配置しています。受像系を全てFPDで運用し、撮影のスループットを上げることで検査待ち時間の短縮を図ると共に、被ばく線量の低減に努めています。

マンモグラフィ・マンモトーム

デジタルマンモグラフィ装置(FUJIFILM社製 AMULET)とマンモトーム(LORAD社製MultiCare Platinum)を配置し、乳がんのスクリーニングから生検といった精査目的の検査も行っています。マンモトームは、マンモグラフィステレオガイド下乳房専用吸引式組織生検システムで、マンモグラフィ同様乳房を圧迫したまま、早期乳がん発見の手掛かりとなる石灰化をステレオ撮影で描出し位置を決め、針を刺して乳房組織を採取する装置です。 当院はうつ伏せで検査を行っている為時間が短く済み、針を刺されるところは見る事なく、従来の座位法よりも低侵襲と言えます。
マンモグラフィ撮影認定放射線技師が在籍し、撮影は女性技師のみで対応しています。

AMULET
AMULET
MultiCare Platinum
MultiCare Platinum

骨塩定量測定

骨密度測定装置はHOLOGIC社製Discoveryで、DEXA(duai-energy X-ray absorptiometry)法を用いて腰椎骨密度と大腿骨骨密度の測定を行います。骨粗しょう症は骨量が低下して骨折の危険性が高くなる病気です。骨量を測定することで骨粗しょう症の診断や骨折の危険性の評価が可能です。

HOLOGIC社製Discovery
HOLOGIC社製Discovery

X線TV部門

FPD搭載デジタルX線テレビ装置を放射線部門に3台(島津製作所 SONIALVISION G4)と内視鏡センターに3台(キャノンメディカルシステムズ Ultimax™-i・ZEXIRA™)配置し、検査から治療まで幅広く利用しています。画像の歪みの無いデジタル画像が得られ、画像観察範囲も広いため、消化管造影や婦人科・泌尿器科領域の撮影に活用しています。また、内視鏡センターでは、透視下で実施する内視鏡併用検査(BF、CF、ERCPなど)に使用しています。患者さんの体位を極力変えることなく多方向 から透視・撮影による目的部位の観察が可能です。

SONIALVISION G4
SONIALVISION G4
Ultimax™-i
Ultimax™-i

CT部門

CT装置は64列128スライスDual Source(SIEMENS社製SOMATOM Definition Flash)1台と64列128スライスSingle Source(SIEMENS社製SOMATOM Definition Edge)2台が稼働し、年間40,000件近い検査を行っています。Dual Source CTは超高速スキャンにより広範囲を短時間に撮影が可能で、また、心臓などの動く臓器の撮影においても非常に有用です。新しい被ばく低減機構を搭載した「患者さんに優しい」CT装置で、安心して検査を受けていただくことができます。

SOMATOM Definition Edge
SOMATOM Definition Edge
SOMATOM Definition Flash
SOMATOM Definition Flash

CT検査を受けられる患者さんへ

検査前の注意事項

●単純CT検査を受けられる方
基本的に飲食は可能です。ただし、腹部CTを受けられる方は検査3時間前からの絶食をお願いします。

●造影CT検査を受けられる方
検査部位に関係なく検査3時間前からの絶食をお願いします。ただし、水、お茶などの飲水は可能です。

検査後の注意事項

検査後は通常どおりの生活をしてかまいません。なお、造影検査を受けられた方は、造影剤を早く排泄するために、水分を積極的に摂ってください。また、造影剤は母乳へ移行しますので、検査後48時間は授乳を控えてください。

MRI部門

新病院移転に伴い、3T-MRI装置(PHILIPS社製 Ingenia3.0T)1台と1.5T-MRI装置(SIEMENS社製MAGNETOM Aera1.5T)3台をすべて更新しました。脳神経領域から整形、体幹部および循環器領域までの幅広い検査や造影剤を使わずに血管(MRA)、胆道系膵管(MRCP)を描出することが可能です。時間外の救急検査にも24時間即時対応し、脳梗塞治療における早期診断・治療にも寄与しています。装置は70cmオープンボアと145cmショートガントリにより圧迫感が少なく、閉所が苦手な患者さんでも安心して検査を受けていただくことができます。

Ingenia3.0T
Ingenia3.0T
MAGNETOM Aera1.5T
MAGNETOM Aera1.5T

検査の流れ

MRI検査をより安全に受けていただくために、検査前に注意事項について確認をさせていただきます。

  1. 必要に応じて着替えをしていただきます。着替えに支障のある方は予め金属のついていない服装でお越しください。
  2. 検査室に入る前に注意事項についてスタッフが確認します。
  3. 検査用ベッドに寝ていただきます。(体の位置がずれないように固定をする場合があります)
  4. 検査中に気分が悪くなった場合の連絡用にブザーをお渡しします。(検査中はスタッフとマイクを通じていつでも会話ができます。)
  5. 音を和らげるためにヘッドフォン、耳栓を着けていただきます。
  6. 検査がはじまると「トントン」という音がしますが磁石から出る音ですので心配はいりません。動かないように寝ていてください。(検査部位によっては、息を止めていただくことがあります。)
  7. 検査の内容によっては造影剤を静脈注射して検査を行う場合があります。

MRI検査の注意事項

MRI検査室は常に強い磁場が発生しています。磁石にひきつけられたり、画像に影響するものについては検査前にスタッフが確認し、取り外していただきます。
以下の方はMRI検査を受けることができない場合がありますので、事前にスタッフにお知らせください。

検査を受ける事ができません

  • 心臓ペースメーカーを使用している方
  • 人工内耳を埋め込まれている方
  • 可動型義眼を装着している方

検査を受けることができない場合があります

  • 脳動脈瘤の手術を受け金属クリップを入れている方
  • 金属製の心臓人工弁を入れている方
  • その他の金属を体内に入れている方(眼に金属粉等が入っている可能性のある方)
  • 妊婦又は妊娠している可能性がある方
  • 閉所恐怖症の方

超音波検査部門

放射線科では、肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・脾臓を検査する腹部エコー、乳房組織や腫瘍の有無を検査する乳腺エコー、甲状腺の大きさや腫瘍の有無を検査する甲状腺エコーを、超音波検査士の資格を持つ診療放射線技師が行っています。

核医学部門

核医学検査とは、自ら放射線を放出する微量な放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含んだ医薬品を静脈注射や内服して、体内のRI集積部位からでるガンマ線を特殊なカメラで検出し、それを画像化する検査です。当院は核医学検査機器としてPET/CT装置、SPECT/CT装置、ガンマカメラ装置の3台を有しています。
また、131I、89Sr、90Y、223Raを用いた放射性同位元素内用療法も実施しています。

PET/CT検査

新たに導入したPET/CT装置は、検出器幅が体軸方向に最大26cmと高感度で、「画質」と「定量精度」双方の両立と向上を可能にする画像再構成機能を搭載した最新鋭の装置です。がんの早期発見、良性悪性の判断、がんの部位や広がりの診断、治療効果の判定、再発や転移の診断、虚血性心疾患の診断、難治性てんかんの診断などに有用です。

PET/CT装置
PET/CT装置

SPECT/CT・ガンマカメラ検査

SPECT/CT装置とガンマカメラの2台が稼働しています。機能画像と解剖学的画像の融合が可能なSPECT/CT装置を新しく導入したことで、核医学画像の診断精度の向上が期待でき、また、様々な検査で診断に適した定量値を迅速に提供します。

SPECT/CT装置
SPECT/CT装置
ガンマカメラ
ガンマカメラ

血管撮影部門

新病院よりICU、手術室に隣接して血管造影センターが設置されました。これにより他部門との連携が容易になり、緊急時の素早い対応が可能となりました。FPDを搭載した血管撮影装置3台(SIEMENS:Artis Q BA、PHILIPS:Azurion 7、キャノンメディカルシステムズ:INFH-8000V)を配置し、血管造影検査からIVRという治療まで幅広く利用しています。新しい装置の導入で、より高精細な画像で精密な治療、検査が可能となります。また、血管の3D画像作成や、血管画像とCT/MR画像を合成するなどのアプリケーションを利用することでより早くより安全にインターベンション治療が行えます。

Artis Q BA
Artis Q BA
Azurion 7
Azurion 7

放射線治療部門

放射線治療室ではVARIAN社のTrue Beamが導入されています。この装置は頭頸部、肺、乳房、骨盤部など全身のがんを治療することができます。より正確に、より短時間での治療を実現し、また体幹部の定位照射では呼吸を同期しての治療が可能になり、放射線治療の幅が広がっています。がんとの闘いにおける最前線をゆく装置であり、地域社会にさらに高品質ながん治療技術を提供できます。今後の放射線治療の治療効果にご期待ください。

True Beam
True Beam

認定資格

第1種放射線取扱主任者原子力規制委員会
放射線治療専門放射線技師日本放射線治療専門放射線技師認定機構
放射線治療品質管理士放射線治療品質管理機構
医学物理士医学物理士認定機構
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師日本乳がん検診精度管理中央機構
超音波検査士(消化器)日本超音波医学会
超音波検査士(体表臓器)日本超音波医学会
X線CT認定技師日本X線CT専門技師認定機構
磁気共鳴専門技術者日本磁気共鳴専門技術者認定機構
医療情報技師日本医療情報学会
核医学専門技師日本核医学専門技師認定機構
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構
救急撮影認定技師日本救急撮影技師認定機構
Ai認定診療放射線技師日本診療放射線技師会
放射線管理士日本診療放射線技師会
放射線機器管理士日本診療放射線技師会
臨床実習指導教員日本診療放射線技師会