ガンマナイフセンター

小牧市民病院ガンマナイフセンターでは、定位的放射線治療装置であるガンマナイフを全国に先駆けて導入し、多数の患者さんを治療しています。ガンマナイフによる治療は放射線手術と呼ばれ、開頭手術を行わず、脳腫瘍、脳血管奇形などを治療するものです。また、最近では三叉神経痛などの機能的疾患に関しても有効性が確立されてきています。現在、ガンマナイフは日本で54台が稼働しております。
小牧市民病院ガンマナイフセンターでは1991年5月にガンマナイフ治療を始め、約9000人以上の患者様に対しての約27000病変以上を治療し (2020年3月現在)、有効な治療成績を得ています。

ガンマナイフパーフェクション

当院では、2012年4月にガンマナイフのパーフェクションを導入しました。

①治療計画の最適化・治療精度の向上

従来の方式と比較して複雑な形状の病変に対して自由度の高い治療計画が可能で、治療計画ソフトの精度向上のために短時間で治療計画を作ることができます。

②治療領域の拡大

既存のモデルと比較して、頭蓋底深部・頭蓋外側部を含め、頭蓋内のほとんどの部位で治療可能となりました。

③システムの完全自動化

治療中のほとんど全ての動作がオートマチック化したために治療時間が大幅に短縮されました。

④安全性の向上・放射線防護

治療中の患者様の被曝量が最小限となっております。体幹部における被曝量が、同等技術と比べて1/100まで低減しています。

ガンマナイフICON導入

2019年5月にCone Beam CTを搭載したICONを導入しました。これにより、従来のヘッドピンによるフレーム固定に加え、マスクシステムによる頭部固定が可能となり、特に分割照射などにおいて治療選択の幅が広がりました。症例によって、フレーム固定・マスク固定を使い分けます。