外来受診について

診療科のご案内

外科治療は身体に負担を与えた上で成り立つ治療法です。同時により安全に効果のある治療を行うことが求められています。このため外科治療の適応および術式については、慎重に検討する必要があります。
当院では水曜日に1）消化器内科、放射線科および病理診断科の関係各科と連携し消化器がん手術症例と術後手術報告をかねた検討、2）外科手術症例の手術適応および術式の検討を行っています。また金曜日には入院中の患者さんの治療経過の報告と問題となる症例における治療方針の検討を行っています。
実臨床においては疾患ごとの診療ガイドラインに基づいて外科治療を行っています。特に専門性の高いがん手術では臓器別に消化器外科や乳腺外科の専門医が必ず手術に携わり「手術の質」の担保に努めています。手術後は主治医のみでなく毎日、主治医以外の病棟回診医も術後の状態をチェックし、均てん化された外科治療を「チーム医療」で推し進めています。
また先進的な外科治療を推進するために、名古屋大学を中心とした中部臨床腫瘍機構（CCOG）の臨床試験に数多く参加し、少しでも患者さんにとってメリットのある外科治療法の開発にも参画しています。

消化器外科

消化器外科では胆石症、鼠径ヘルニアなどの良性疾患、技術的に難しい胃がん、大腸がん、肝がんなどの悪性疾患、および虫垂炎や消化管穿孔などの緊急疾患を対象に手術治療を中心に診療を行っています。
体に負担の少ない腹腔鏡手術については良悪性疾患の区別なく積極的に取り入れており、現在消化管がん手術でも50％以上を腹腔鏡手術で行っています。また最新の医療システムであるロボット支援手術も胃がんと大腸がんに対しては日常診療の一環として保険医療で行っています。
胃の手術では胃切除に伴う機能障害を防止するために、幽門保存手術や腹腔鏡・内視鏡合同手術なども積極的に導入しています。
肝胆膵がんの手術では、がんの進行度と患者さんの状態にあわせた適切な術式を選択し、縮小手術から拡大手術まで幅広く行っています。特に手術難易度の高い、血管合併切除を必要とするような高度進行がんに対しても積極的に手術の対象としています。
また、近年話題となっている糖尿病などの肥満関連合併症をもつ肥満症の方を対象とした減量手術については内分泌内科、精神科、栄養科など関係各科と相談しながら手術を行っており、効果的に減量ができるように努めています。
再発したがん患者さんに対しては免疫チェックポイント阻害薬などの新規薬剤を含め抗がん剤治療を積極的に行っています。また、より進行した食道がん、胃がん、大腸がん、膵がんの患者さんに対しては、手術治療に加え術前あるいは術後に抗がん剤治療の併用を行い手術治療効果の向上に努めています。

乳腺外科

乳腺外科においては、症状のあるかた（しこりの自覚や乳頭から分泌物など）の精査、乳癌の手術、薬物療法を行っています。検診異常で当院での精密検査をご希望のかたは、紹介状をお持ちください。
診断方法として超音波下の細胞診や組織診に加え、マンモグラフィー異常の石灰化症例においてはトモシンセシス（3D）ガイド下マンモトーム生検を行っています。
また、乳癌専門医によるマンモグラフィー画像のダブルチェックを含む検討、乳癌症例における生検と手術において切除した病変については病理診断医を交え検討を行い、患者さん個々に適した術前、術中、術後の治療法の選択を行っています。

クリニカルパス（治療行程計画）

クリニカルパスのうち、患者さん用パスは患者さんに不安なく治療を受けていただくことを目指した治療行程計画書です。

医療機関の方へ

当院は地域医療支援病院として、地域医療連携を推進し、地域全体で継続性のある医療提供ができるよう取り組んでおります。

WEBコラム

当院が発行・寄稿した広報誌より抜粋した記事をご紹介します。
※所属、肩書きは執筆当時のものです。
※内容は現在では異なる場合があります。

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