血管造影センター
血管造影センターは第一から第三血管撮影室で構成されます
第一血管撮影室(Siemens社製Artis Q BA)は、脳神経外科、消化器内科、放射線科が主に各領域の造影検査、血管内治療のために使用しています。

第二血管撮影室(Canon Medical Systems社製 INFH-8000V)は、循環器内科が主に不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、末梢動脈疾患に対する血管内治療に使用し、カテーテルアブレーションのためのAbott社製ENCSITE X EP SYSTEM、冷凍アブレーションシステム、心内エコー、血管内治療のための血管内超音波装置(IVUS; VOLCANO S5)を常備しています。

第三血管撮影室(Philips社製Azurion 7)は、循環器内科が冠動脈造影検査、冠動脈カテーテル治療に使用しています。第三血管撮影室には、冠動脈治療のための血管内超音波装置(IVUS; Terumo社製VISICUBE)、光干渉断層装置(OCT; Abott社製OPTIS)、FFR/RFR(冠血流予備量比)測定装置を備えています。

血管造影センターは、手術センター及び集中治療センター、MEセンターと隣接しており、緊急手術が必要な患者や重症患者の対応が容易となっています。
2022年4月1日から2023年3月31日までの1年間の血管造影センターでの検査・治療実績は、肝臓癌に対する肝臓化学塞栓術(TACE) 21件、頸動脈ステント留置術 28件、脳動脈瘤塞栓術 48件、髄膜腫手術前動脈塞栓術 3件、脳動静脈奇形に対する塞栓術 3件、脳梗塞に対する血栓回収療法 50件、シャントPTA 8件、放射線科の血管内治療 44件で、循環器領域は冠動脈カテーテル治療318件、カテーテルアブレーション305件、EPS 4件、末梢動脈カテーテル治療67件、腎動脈ステント留置術 2件、閉塞性肥大型心筋症に対する心室中隔焼灼術(PTSMA) 2件、IVCフィルター留置 13件をはじめ、循環器疾患の治療・造影等検査の件数は1,425件でした。