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心臓血管外科

科の特徴

成人の心臓血管外科全般を対象として外科治療を行っております。特徴としては、心臓弁膜症手術において、1992年に日本でもいち早く僧帽弁形成手術を導入し、これまで300症例に行い、その手術成績は良好でした。先天性大動脈弁ニ尖弁や大動脈弁逆流の自己弁を利用した形成手術や、自己心膜を用いた再建術も行っております。人工弁には機械弁と生体弁がありますが、術後の長期間に及ぶQOL(生活の質)は圧倒的に形成術の方が優れております。この経験を生かし、2008年11月より弁膜症センター(http://www.komakihp.gr.jp/sinzoukekkangeka/HeartValveCenter/ValveCenter.html)を開設致しました。弁膜症で手術を勧められている方で、是非とも形成術をご希望される方は、お気軽にご相談ください。(sawamasa@mac.com、0568-76-4131) 一方、冠動脈バイパス術は、多く(約80%)を脳合併症の少ないオフポンプという人工心肺を用いない方法で行っており、手術成績も良好です。小さな傷で行う、MICSという手術も行っています。手術の部位にもよりますが、6-8cm程度の傷での手術も可能です。(図.1)

7-10cm程度の傷での手術も可能です大動脈瘤の手術成績も飛躍的に向上し、2~3週間の入院で退院できるようになりました。大道脈基部拡張症に伴う大動脈弁閉鎖不全症の形成術も安全に行うことができます。医療(手術)が閉鎖的にならないように、全ての心臓大血管手術のビデオを撮影し ご希望があれば、手術後にお見せ致しております。また、当院は救命救急センターを併設しており、不安定狭心症、急性心筋梗塞、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂等の循環器系の重症救急疾患に対して、24時間体制で対応しています。

対象疾患など

  • 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞の合併症)
  • 弁膜症(僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症、大動脈弁の狭窄症・閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症、感染性心内膜炎、心房細動手術)
  • 先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、肺静脈還流異常症、バルサルバ洞動脈瘤破裂、冠動静脈瘻、動脈管開存症)
  • 大動脈疾患(急性・慢性大動脈解離、胸部大動脈瘤、大動脈基部拡張症、腹部大動脈瘤)
  • 末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞)
  • 静脈疾患(下肢静脈瘤)

虚血性心疾患の手術

虚血性心疾患の手術は、冠動脈バイパス術が主体で、両側内胸動脈、胃大網動脈、橈骨動脈、大伏在静脈をグラフトとして使用しています。脳梗塞の合併を予防するため、早くから人工心肺を使用しないで冠動脈バイパス術を行う OPCABを導入し、80%にOPCABを行っております。左室瘤や心室中隔穿孔に対する左心室形成術の成績も良好で多数行っております。近年は重症の虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する形成術も新しい術式が開発され導入しております。

弁膜症

1992年度より積極的に弁形成術を導入し、現在までに僧帽弁に300例、大動脈弁に60例行いました。弁形成成功率は98.8%です。特に、変性疾患、感染性心内膜炎の成績は良好です。リウマチ性弁膜症は多くが人工弁置換の対象となりますが、これまで20例に形成術が成功しています。人工弁の選択についてですが、高齢者、挙児希望の女性やワーファリンの服用を希望されない方など、各々の患者さんのライフスタイルも考慮した上で生体弁を使用しています。生体弁は年齢にもよりますが、大動脈弁位で15-20年、僧帽弁位で10-15年の耐用年数が期待できます。一方、機械弁では生涯ワーファリンという抗凝固薬を内服しなければなりませんが、耐久性に優れており若年者には適応となります。生体弁や弁形成では心房細動という不整脈がなければ、手術後3か月目以降は1年に1回の定期検査を行うのみで、基本的には通院の必要はなく、薬の内服も不要な、健康で快適な生活が可能となります。また術前から心房細動という不整脈を合併している場合には正常リズムに戻すために MAZE手術を弁手術と同時に施行し、80%程度不整脈の治癒も望めます。 当院では、2008年11月1日弁膜症センターを開設致しました。毎週、水、金の午後1:30から3:30に診察、医療相談を行っております。

http://www.komakihp.gr.jp/sinzoukekkangeka/HeartValveCenter/ValveCenter.html

ホームページの患者さんの部屋では各種弁膜症に関してわかりやすく解説しております。心エコーや手術についても解説しております。医療関係の専門家向けにドクターの部屋というページがあり、弁膜症の標準的な手術や心エコーの動画をご覧いただくことができます。

弁膜症センター

 
弁膜症センター長の澤崎です。弁膜症でお困りの方、どんな事でもご相談下さい。
自信を持って適切なアドバイスを差し上げます。(sawamasa@mac.com)

小児の先天性疾患手術

小児の先天性心疾患手術は年間数例程度ですが、これまで全例生存根治しています。新生児の手術は現在では基本的に行っていません。また最近では、内視鏡を用いて2cmの創で心房中核欠損の手術を行っています。MICSを希望される場合にはご相談ください。(sawamasa@mac.com)

大動脈解離

大動脈解離のうち、上行大動脈に解離を有するA型には急性期に手術を行います。放置すると90%が生命の危険となります。近年では手術成績も向上し、90%以上が救命可能です。しかし、術前状態の不良な方、脳の灌流不全のある場合等は手術できない、あるいは救命できない事もあります。

真性大動脈瘤

上行、弓部、胸部下降、胸腹部、腹部の大動脈瘤の待機手術の成績は良好です。一方、破裂した場合の死亡率は一般に50%以上であるため、無症状であっても、胸部で直径6cm、腹部では直径4.5cm以上の大動脈瘤に対して待機手術をお勧めしています。特に胸部大動脈瘤は高齢の患者さんが多く動脈瘤以外の問題も合併していることが多いのですが、手術成績も近年では良好となり、安全に手術を行うことができるようになりました。また、条件が良ければステント治療を行うこともできます。

閉塞性動脈硬化症

高齢者に多い閉塞性動脈硬化症に対しては自家静脈、人工血管を用いてバイパス手術を施行しています。また、バルーンを用いて狭窄部を拡張する手術も行っています。

下肢の静脈瘤

下肢の静脈瘤ではストリッピング術、不全交通枝結紮術、高位結紮術を標準的に施行しています。外来にて硬化療法も行っています。

 

術後管理

術後管理には、CDC(米国国立防疫センター)のガイドラインに準拠した抗生物質の使用法、カテーテル管理法を採用し、さらに早期経胃腸栄養法、側臥位呼吸管理法を行い、合併症の予防に努めています。当科の方法は、日本集中治療医学会シンポジウム(2003)、日本外科学会パネルディスカッション(2005)でも取り上げられ、テキスト(ICUにおける感染対策2005)にも掲載されております。

2013年の実績など

心臓大血管手術は213例で、その内訳は虚血性心疾患手術39例、心臓弁膜症手術47例、胸部大動脈瘤手術24例、先天性心疾患手術4例でした。末梢血管手術は95例で、腹部大動脈瘤手術19例、EVAR14例、閉塞性動脈硬化症手術8例、下肢静脈瘤手術51例であった。単独冠動脈バイパス術は38例でした。僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術は12例でした。大動脈弁形成術は2例で、自己弁温存大動脈基部再建術3例、大動脈弁狭窄症に対する自己心膜を用いた形成術12例でした。

小牧市民病院

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