院長あいさつ

院長あいさつ

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当院は、愛知県の尾張北部医療圏で急性期医療を担う基幹病院です。「救命救急センター」「がん診療連携拠点病院」「地域医療支援病院」「災害拠点病院」の指定を受け、急性期医療を担うDPC対象病院の中では、大学病院本院に準ずる高機能な病院として、「DPC特定病院群」の適用を受けています。
令和元年にオープンした新病院は、今年5年目を迎えます。高度化する医療への対応と療養環境・職場環境の改善を目的に新築したものの、開院して1年もたたないうちに、新型コロナウイルス感染症の全国的な流行に見舞われ、その後約3年にわたって、通常医療と並行して感染症対応にも注力することになりました。経験したとことのない新興感染症への対応に、国中が試行錯誤を繰り返す日々でしたが、令和4年秋からの第8波を契機に感染症との向き合い方の見直しが進められ、今年の5月8日には感染症法上の5類に変わります。今後も散発的な流行はあるかもしれませんが、社会全体はコロナ前の状況に近づいていくものと予想されます。
当院は、令和2年2月から発熱外来の設置や、入院治療においては主に重症、中等症患者を受け入れるとともに、翌年からはワクチン接種も行ってきました。状況の変化に応じて、適宜対応を修正してきましたが、自院で完結できることが限られていたことから、地域の皆様のご期待に沿えなかった点もあったことと思います。ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、これまでの経験を蓄積し、今後も発生しうる新興感染症等に、適切に対応できる組織作りを目指していきたいと考えています。
新病院で新たに導入した医療機器や、充実した医療施設・設備の運用は順調に進んでおり、新病院の機能が着実に向上しています。手術支援ロボットは、泌尿器科、消化器外科に加えて、呼吸器外科、産婦人科でも導入がすすみ、昨年は年間210件を超える実績をあげることができました。ハイブリッド型手術室では、令和2年に導入したTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)やステントグラフト治療等の実績を着実に伸ばしています。これらは医療の質の向上と、患者さんの負担軽減も期待できることから、さらに発展することが予想されます。引き続き積極的に取り組みをすすめてまいります。
当院は、地域医療支援病院として機能し、安心して暮らせる地域の実現に貢献することを理念に掲げています。これからも地域のニーズに敏感になり、周辺医療機関との役割分担・連携を今まで以上に充実することで、患者さん・家族の皆様が切れ目なく質の高い医療を受けていると実感できるような地域の実現をめざしてまいります。

今後とも、どうかご理解とご支援の程よろしくお願い申し上げます。

令和5年4月

病院長 谷口 健次